竜巻は、空気の渦によって空へ向かって吸い上げられる災害です。局地的な暴風とも言えますが、竜巻そのものが移動するため、避難が困難な災害です。
竜巻はどうして発生するのか?
竜巻は、非常に発達した積乱雲によって地上の小さな風の渦巻が上昇気流によって空に向かって引き伸ばされて発生します。引き伸ばされると細くなり、気流の回転が早くなることで竜巻になります。
非常に発達した積乱雲があることが主な条件なので、夏に発生することが多い災害です。
- 遠くに土煙が見える
- 電線が不規則な揺れをしている
- 急に黒い雲が近づいている
- 地鳴りがする
- 雷が起こる
竜巻の威力は10トントラックも倒す
竜巻の威力はニュースでも見かけたことがあると思います。高速道路で10トントラックが横転したり、トタン屋根や道路脇の看板が空高く舞い上がる光景は圧巻であり、人の力ではどうすることもできない自然の力を感じます。
10トントラックが横転するほどの威力でさまざまなものを吹き上げるのですから、普通車や軽自動車は真横に流されて脱輪したり歩道に乗り上げてしまうことがあります。
竜巻が見えたら目の前の建物に入る
竜巻に気づいたら、とにかく頑丈な建物の中に避難しましょう。入ったことのない会社のビルでも、普段は縁のない公民館でもかまいません。コンクリート造りの建物がおすすめです。
建物の外壁などで横風だけを避けようとしないでください。巻き上げられた自転車や折れたカサなどが、壁に沿って飛んでくる場合があり非常に危険です。必ず建物の中、出入口や窓から離れた場所にいてください。
看板や掲示板、工事現場などのそばから離れる
竜巻は局地的な暴風です。看板や掲示板は軽々と空に吸い上げられます。工事現場では防音シートが風を受け、足場や建設資材ごと巻き上がってしまいます。
看板などの建築付随物は、法令の基準に従って少々の暴風には耐えるように設置されていますが、竜巻を想定していないため飛んでくるものだと思っておくことが安全です。
とにかく看板の近くにいるなら、すぐに離れてコンビニなどの建物内に避難してください。
傘や自転車は安全な場所に置いておく
自宅にいるときに竜巻が見えて、遠くにある間なら、自転車を倒しておき、カサは玄関に入れましょう。
さらに、家の中に竜巻の暴風が入らないように、すべての窓やドアを締めます。換気扇も止めておきましょう。窓は割れる可能性があるため、カーテンを閉めて窓から離れた場所で布団をかぶっておくなどの防御をします。