土砂災害警報の発令時は、様子を見る必要がありません。土砂災害は目に見えないうちに進行し、瞬時に発生するので様子を見ても専門家でない限り判断がつかないからです。警報発令時はとにかく早く避難所へ向かいましょう。
土砂災害警報がでたらどのタイミングで避難するべきか?
土砂災害警報が出たときは、すぐさま自宅から避難所へ向かいます。自宅にいても家財を守ることはできません。可能な限り早く避難所へ移動し始めましょう。
晴れていても土中の水分は抜けきっていないので、地面は緩んでいます。
アスファルトの下で、地下水脈のように山水が流れている場合は、水が土を持っていってしまうので、地下に空間ができてしまいます。このため、山道などで道路の下の土がなくアスファルトが浮いているような状態になります。
夜間に浮いているアスファルト上をワンボックスカーなどで通過すれば崖の下へ転落したというニュースを見たことがありますよね。見た目はいつもどおりのですが、アスファルトの下に地面がない場合があることも知っておいてください。
明るいうち、降雨が激しくなる前に、なるべく早く避難しましょう。
土砂災害警報時の避難は車が有効か?
原則として、車の避難は有効です。一度に家族全員を運べること、雨に打たれずに避難できること、避難所まで行けない場合も車中泊が可能なことなど大きなメリットがあります。
車の避難を選択するときは、市区町村のホームページなどで通行不能道路の情報を確認してから移動を始めましょう。また、台風発生のニュースが流れてきたら、必ずガソリンを満タンにする習慣をつけておいてください。
土砂災害が発生しそうな場所はどのように調べばいいか?
土砂災害が発生しそうなエリアは、各市区町村が発行している土砂災害ハザードマップで知ることができます。原則として全戸配布されているので、あなたの家にもあるはずです。
避難所生活については避難所生活ノウハウのページを参照ください。
土砂災害時に避難するルートは?
土砂災害ハザードマップを一度だけでも見れば、すぐに避難すべき道路がわかります。実際は事前にきちんと見る人が少ないため、幹線道路が渋滞します。渋滞が少なく、がけ崩れの可能性が低い避難経路をいくつか確認しておきましょう。
避難ルートを検討する場合のチェックポイントは次のとおりです。
- 自宅が土砂災害危険エリアか
- 避難所までの道路がエリア外か
- 避難所が危険エリア内でないか
避難所も土砂災害警戒区域内にある場合があります。これは、地震など別の災害のために設定されているためで、避難所ならどんな災害でも開設されるわけではありません。必ず時間をとって、一度は家族でハザードマップを見るようにしてください。
外出時は無理に帰宅しない
台風時や暴風時も同様、自宅へ帰ることが危険な場合があります。電車が動いている間に自宅へ向かおうとしてしまいがちですが、電車も被災することがあります。
山ぎわを通る電車で通勤している場合は、土砂崩れに合う可能性もあります。電車に直接降りかかる事例はほぼありませんが、一旦線路に土砂崩れが発生すると撤去と確認作業に数日かかるのが一般的です。