避難所の場所と道の確認

避難所の場所と道の確認

避難所へ向かうには、場所を知っていること、避難所までのが安全であることが必須条件です。台風では道路冠水が、地震ではビルの倒壊などが避難所までの道のりを困難にさせます。

避難経路は家族で共有する
避難道路は家族で一緒に確認を
目次

避難所に行くまでの道のりにも危険が潜んでいる

台風発生時の避難は、道路冠水に注意が必要。冠水しやすいアンダーパス(立体交差で、地面より下にある道路)は、踏切のようなゲートが降りている場合があります。

アンダーパスは避難路から除外する

また、冠水した道路を車で走破しようとしても、エンジンに水が入ると一瞬で冷やされるために壊れて動かなくなります(エンジンがストールすると言います)。私の先輩は道路冠水に突っ込んで、自慢のスカイラインが廃車に。

浸水被害時は、避難所までに道路冠水のリスクがないかをハザードマップで確認しておきます。

浸水時ハザードマップを見て避難先を選ぶ

浸水想定アリアにある避難所は、地震専用と考えてください。山ぎわにある避難所も、土砂災害警報発令時は避けたほうが懸命です。避難所で孤立する例もあります。

通行不可能になりそうな道路を
事前に確認しておくとベスト

台風時に避難するのは、河川や山から離れた、市街地にある避難所が最適です。また、避難所への移動が困難な場合は、大型のショッピングモールやボウリング場なども避難先として有効です。

大型ショッピングモールは頑丈な建物で、飲食品が豊富、トイレがきれい、非常灯がある、避難に関するアナウンスがある、Wi-Fiスポットがある、空調が効いていると文句なしの避難所です。

マンホールは外れていることがある

徒歩に限らず車でも、道路冠水しているとマンホールの蓋が外れていることに気づけません。徒歩ならカサや長い棒などで水面下の地面をつつきながら進みます。

避難所の場所と道の確認
道路冠水後の移動は危険

マンホールの下は、浅くても2メートルはあり、大きいものだと5階建てビルより深いものもあります。また、下水道だった場合は、人間が流されてしまう大きさのコンクリート管が多く、濁流に飲まれるとウォータースライダー以上の速さで地下深くまで引き込まれてしまいます。

下水道管内には硫化水素という有毒ガスが発生しており、下水が泡立つほど大量に発生します。硫化水素は気管支を炎症させるため、窒息または脳の酸欠を引き起こします。

絶対にマンホールに落ちることだけは避けなければなりません。

ガードレールのない冠水道路は道幅がわからない

道路のはしだと、道路側溝や用水路が見えないので危険です。徒歩でも車でも、道路冠水しているときの移動は非常に危険なので、場合によっては自宅避難が安全です。

道路冠水時は自治体などの道路管理者が
通行止めにする場合がある

もちろん、外出先からの帰宅も同じ考えです。無理に自宅へ移動せず、駅ビルの中で一夜を過ごす、駅近の24時間営業の飲食店やネットカフェで台風が通過するのを待つといった判断がベストです。

水平避難・垂直避難
自宅避難なら2階以上へ

道路に大木が倒れていて自転車でも進めないことがある

台風や地震に限らず、道路が通行可能とは限りません。

建物が倒壊していて完全に通行不能になっていることや、電柱や木が道路をまたいで倒れていることがあります。

道路に大木が倒れていて自転車でも進めないことがある
道路が通れるとは限らない

車なら通行不能箇所を先頭に渋滞が始まるため、戻ることもできなくなります。電動自転車でも相当重いので、街路樹の倒木などを持ち上げて越えていくことはできません。

地震の場合は、道路が陥没していたり、橋が落ちていることもあります。基本的には災害を直撃しなかった方角へ車で移動するか、近隣の避難所まで徒歩で移動することが現実的です。

市街地には市街地ならではの防災的な弱点があり、山間部には山間部だからこそのリスクがあります。あなたの家から安全に避難できる方法をハザードマップでシミュレーションしておいてください。

また、勤務先からの帰宅時も想定しておいてください。

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