暴風警報は台風時だけでなく、風の通り道になる地域や、ビル風を受ける地域でも発生します。暴風対策として必要な対策を紹介します。
暴風警報発令時すぐにしておくこととは?
暴風警報が出たら、身を守ると同時に、自宅から飛散物を出さない準備をします。
- 自転車を倒しておく
- 物干し竿をベランダ床に下ろす
- 植木鉢やプランターは壁に沿わせておく
- 子供の乗り物や洗車道具などを片付ける
- 大きめの植物はひもでくくっておく
暴風であっても自宅から飛散したもので人や車に被害を与えると加害者です。スーパー台風と呼ばれる最大級の台風では最大風速67m/s(秒速67メートル)にもなり、コンクリートブロックすら吹き飛ばしてしまいます。
屋根の素材は何がいいのか、太陽光パネルは大丈夫なのか
台風や暴風被害に遭いやすい沖縄などは、古くから頑丈な瓦屋根となっています。重くすることで暴風による飛散対策がされており、日本中の多くの地域で重い瓦屋根が使われています。
一方、豪雪地域の場合は屋根が重くなりがちなので、飛騨高山の合掌造りのように雪を早く除雪できる藁葺き屋根が多くなります。反面、藁葺き屋根は暴風に弱く台風がよく通過する地域には不向きです。
現在、屋根材は瓦屋根だけでなく、コンクリート敷きの屋上タイプや特殊なプレートまで素材は様々です。また、太陽光パネルを後付けしている場合は、屋根材に穴を開けて固定しているため、経年劣化すると雨漏りが発生したり暴風によって固定部分が損壊する場合があります。
暴風警報が頻発した翌年には、ドローンによる調査などを無料でしてくれる業者に相談すると良いでしょう。
カーポートが暴風で揺れるが、破壊されないのか
暴風時、カーポートの柱そのものが損壊しないように、半透明の屋根材は強風時には外れるように設計されています。屋根材が外れるため暴風が吹き抜けるようになっているため、カーポートそのものが飛んでしまうことはありません。
カーポートの屋根材(パネル)は、ポリカーボネイト素材のものが一般的です。軽量かつ耐候性(風雨や太陽光に対する劣化の強さ)が高いので人気があります。
パネルの紛失等が暴風によるものなら、火災保険で対応してもらえる場合もあります。
窓ガラスが古いが、飛散物で割れることはないのか
昔ながらのガラスだと、鉄線が入っているものや分厚い擦りガラスになっていることも多く、案外丈夫です。
ただ、暴風によって近隣から植木鉢やプランターなどが飛んできたり、折れた樹木の枝が飛んでくると衝撃に耐えきれず割れて飛散する可能性があります。
暴風時にはカーテンも閉めておきます。万が一窓ガラスが割れたとき、家族に飛び散る前にカーテンに破片が引っかかるため安全です。ただし、暴風警報中は窓から離れた場所でくつろぐようにしておきましょう。