地震が発生したときの防災知識

地震

地震の防災知識として重要なのは、火災家屋倒壊余震の対応です。特に火災はガス・電気を問わず発生しやすい2次災害です。

世界中で発生している地震の20%近くが日本と言われる地震大国。日本で暮らすなら、地震への備えをしておくべきです。

地震が発生したときの防災知識
目次

マグニチュード・震度・震源とは?

地震の情報としてマグニチュード、震度、震源は必ずニュースで伝えられます。この3つでどれくらいの地震だったのかがわかりますが、簡単に整理すると次のようになります。

マグニチュード・震度・震源とは?
スクロールできます
地震を表す用語内容単位
マグニチュード地震の強さを表す単位。
8以上は巨大地震の扱い。
Mが1つあがるとエネルギーは32倍になる。
M
震度ある地点で計測した揺れの大きさを表す単位。
震度5と6のみ弱と強の設定あり。
震度4<震度5弱<震度5強<震度6弱<震度6強<震度7
震度
震源地震が発生したポイント。
「震源地の深さ」で表現。
震源地が地下10kmだと浅いと言われている。
km

マグニチュードが大きくても震源が深い場合は、震度が小さくなる、といった想定ができます。

地震ではどのような被害が発生する?

地震の被害は、屋内での被害と屋外での被害に大別できます。屋内では家具の倒壊や、窓ガラス破片による裂傷、電気・ガスによる火災が代表例です。屋外では道路の破断、橋の崩落、ビルや電柱などの倒壊が代表例です。

マグニチュード・震度・震源とは?
大規模地震の直後は電波が入らないことも

大規模地震のときは、防災関連通信を優先することや、携帯電話網をつかさどるアンテナが倒壊している場合があるため、通信ができなくなる可能性があります。スマホを過信せず、ラジオやテレビの防災放送も注意しておいてください。

震源地が海底だった場合は、津波被害もありえますので、緊急速報に十分注意しましょう。

東日本大震災時に現地で救援活動をしましたが、大手携帯会社によって通話できる会社とできない会社がありました。わたしが現地に行ったときは、ドコモやauなどが携帯アンテナの中継車を自衛隊のそばに置いていました。5G端末の増えた現在なら、衛星回線の利用もできるようになったので、防災力は格段に高まったと言えます。今後より一層の普及を望みます。

地震が発生しやすいエリアは?

地震が発生しやすいエリアは大小含めて日本中にあります。活断層が通っているエリアはもちろんのこと、地震が発生しやすいエリア、地震の影響を受けやすいエリアがあります。

活断層

都道府県が発表している活断層マップなどで確認できます。また、住宅展示場でも耐震建築に自信のあるハウスメーカーなどではパネルで掲示していることがあります(活断層マップは、当サイト防災ブックマーク.infoのトップページにあるリンク集を活用ください)。

地震発生時に取るべき行動

地震発生中は、まず体を低くして転倒を防ぎ、硬いものの下に潜り込みます。頭上に降り注ぐ食器や家具などから頭部を守り、じっと揺れが収まるのを待ちます。このとき、可能であればスマホを握りしめておきましょう。

地震発生時の安全確保

現実的には、ヘルメットや防災頭巾(ずきん)などをかぶっている余裕はありません。とにかくテーブルの下などに潜り込みむことに専念してください。

また、足がテーブルの外に出ていたせいで家具が倒れて下敷きになったり、手に照明が落ちてきて骨折するといった被害に合う人もいます。できるだけ、体のすべてがテーブルの下に入るようにうずくまってください。

  1. 頭を守る
  2. 手足を守る
  3. 目や口を閉じる
  4. 体を丸くしてうずくまる
  5. 食器が割れても触らない

揺れが収まったらとる行動

揺れが収まったら、次の防災行動に進みます。防災行動は地震の大きさによって次のように大別されます。

  1. 震度4程度なら通常生活が可能か確認する
  2. 震度5程度なら避難のために玄関へ向かう

震度4程度の場合は通常生活できるかを確認する

震度4程度の場合は、さらに強い本震を想定して緊急避難の準備をします。

《参考記事》北海道・三陸沖後発地震注意報

  • 部屋のドア、窓、玄関を開けておく
  • ガスの元栓を締める
  • 靴下、スリッパを履く
  • 避難グッズを手元に置く
  • ストーブなどを消す

本震の恐れがなさそうなら、通常生活が可能か、次のポイントを確認します。

  • 電気がつくか
  • ガスが使えるか
  • 水道が出るか

電気がつかない

電気がつかないときはブレーカーを確認します。どこかのスイッチが中立(ONとOFFの中間)になっているものは、OFFに押し下げておいてください。地震の影響で、漏電している可能性があります。無理にONにすると、電気火災が発生する可能性があります。

水が茶色い

水道が破裂していなければ、通常通り水が出ます。ただし、激しい揺れがあった後は、水道管内に張り付いた茶色い物質が混ざった水が出ることがあります。3分ほど水を出しっぱなしにしましょう。

また、お風呂を貯めると赤茶色い水に気づくことがあります。人体には影響ありませんが、洗濯すると色がついてしまうことがあります。可能であれば、シャワーなどを使って十分に濁り水を出してから洗濯や料理をするようにしてください。

マンションや学校などの水道は、受水槽から電動ポンプで送水されて場合、停電時には水道が止まる場合があります。

ガスがつかない(ガスメーターの復帰方法)

ガスがつかないときは、地震対策用の緊急停止装置が働いているかもしれません。ガスメータの正面にあるプラスティックカバーの奥にあるスイッチを押して解除すれば、すぐに使えるようになります。

ガスメーターのメーカーや種類によって、復帰ボタンのキャップが黒色だったり透明だったりしますが、基本的にはどれも同じようにメーターの前面についています。キャップは簡単に取れてしまわないように、ネジのように回して取ることがほとんどです。

地震時のガス復旧
ガスが止まっているときはボタンを押すと復旧できる

参考リンク

東京ガスネットワーク「ガスメーターの復帰方法

東邦ガス「ガスメーター復帰方法

震度5程度なら避難のために玄関へ向かう

震度5程度の大地震なら、余震で屋根が崩れる可能性があります。一刻も早く屋外へ出ましょう

屋外に出たものの、自宅前に立ったままの人がいますが、非常に危険です。周り中のあらゆる建造物が自分に向かって倒れてきても当たらない位置まで逃げてください。

余震の影響で倒れてくるものは様々あります。

  • 家屋、マンション
  • 電柱、電線
  • 看板、記念碑
  • ブロック塀
  • 街路樹など樹木
  • 高速道路や高架線路

上記に挙げたものは、実際に命を落とした人がいるものばかりです。屋外に出たら、可能な限りなにもない空間まで逃げ続けましょう。

具体的には、公園(ただし、遊具からは離れる)、学校のグラウンド、駐車場(ただし立体駐車場は危険)が安全です。

\シェアお願いします/
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次