噴火時の避難方法

噴火時の避難方法

火山噴火が発生した場合の避難方法は風上へ車で逃げることです。自転車や徒歩で逃げると、噴石にあたってしまう可能性があります。噴石は時速300km/hを超えるものもあると言われています。

噴火時の避難方法
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噴火が起こったら車で逃げる

噴火が起こると、時速100km/hを超える速度で火砕流が街を襲う可能性があります。同時に、空から数kgの噴石が降ってきます。避難するには、速度と身を守るために自家用車が最適です。

どうしても自転車や徒歩で避難しなければならないときはヘルメットをかぶるか、リュックサックなどで頭を守ってください。ただ、火砕流の到達予想エリアより遠い所にいる場合は、屋外に出ず自宅待機しましょう。

噴火が起こったら車で逃げる

車がないときは高い建物の部屋の中に避難

噴火の避難に車が使えない場合も考えられます。車がない場合は、なるべく高い建物の壁から離れた位置に避難してください。低い木造家屋や頭上に屋根のない公園などでは火砕流や噴石から逃げることができません。

火砕流は高温のまま地面を這(は)うように低い場所を下ってきます。一般的な木造家屋だと倒壊や火事になる可能性があります。

可能ならば、近くのマンションや商業施設の高い階に避難しましょう。

噴煙は黒く見えるが何もかも焼いてしまう炎と同じ

噴煙は、ただの煙ではありません。小さな噴石が混ざっている上に、火の粉を含んだ高温の気体です。山肌に噴煙が触れると山火事が発生することがあります。

ビニール傘なども穴が空いてしまうほどの高温ですので、外出は厳禁です。ちょっと外に出てみよう、車で出かけて動画を撮影してみようなどとは考えず、身を守ることを考えてください。

噴石は薄い屋根やガラス窓を簡単に突き破る

YouTubeなどで検索すると、噴石が車のフロントガラスを割ったり、ベランダの植木鉢が割られる動画を見ることができます。部屋のガラスや、車のカーポートなども突き抜けてしまう例もあります。

噴石の危険があるものの、火砕流の危険性がないときは外出せず自宅内で避難してください。

なお、噴石によって電線や信号機などのインフラが損傷すると、停電や交通渋滞が発生します。噴火被害が噴石だけの情報ならば外出せず、落ち着いて自宅待機しましょう。

登山中に火山が噴火したとき

登山中に火山が噴火する可能性はゼロではありません。火山に登山する場合は、必ず地域の火山情報を手に入れてから入山してください。

登山届を忘れずに
登山届を出しておく

Yahoo!JAPANなどの防災アプリでも噴火速報を受信することができるので、スマホには必ずインストールしておきます。また、エリア情報(現地にいるだけで配信される速報)なども頼りになりますが、電波の入らない場所を登っているときには知ることができません。

入山前、山小屋などで登山届の提出とともに、緊急避難場所のリーフレットをもらっておきましょう。登山スタートのまえに、ゆっくりお茶を飲みながら、ざっと流し読みしておくだけでもかまいません。

火山噴火の3大予兆
  1. 火口から噴煙が登りだす
  2. 地鳴りが聞こえてくる
  3. ニオイがする(火山ガス)

登山前のルーティンにしておき、万が一のときには周囲の登山者にも伝えられるようにしておきましょう。

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