プロフィール
運営管理者:たくす
京都市生まれ、在住。
関西の私立大学法学部卒業後、東証一部(現在のプライム)上場企業へ就職。約15年間、営業・広報関連部門で勤務。研修の企画立案、東海地区の大学で一般教養科目の非常勤講師を経験。
転職後、公共工事関連の業務に約10年携わるなかで、災害関連業務に触れる。
災害ハザードマップ製作、避難所運営、防災訓練ブース運営など。東日本大震災では現地(陸前高田市のみ)での災害救援活動を経験。
自己紹介
はじめまして、当サイト「防災ブックマーク」の管理運営者「たくす」です。自己紹介に代えて、防災に触れてきた経緯をお話しをさせていただきます。
少年消防分団での活動
防災という言葉に触れたのは小学生時代でした。
京都市で初めて設立された少年消防分団の第1期生として入団し、出初式から年末の夜間警ら(火の用心♪マッチ一本火事のもと♪チョンチョンと町内を練り歩くもの)まで経験しました。夏には防火合宿などもあり、小学校卒業まで休むことなく活動したことで皆勤表彰され、いまでも授与された徽章(きしょう)は大切に持っています。
営業マン時代に阪神・淡路大震災を経験
就職後は、ほぼ防災的なものには触れない生活を送っていました。しかし、後述する阪神淡路大震災の体験で、自身の防災意識が一気に高まったと感じています。
転職後、防災関連業務に携わることに
現在は、防災に関係する職場に10年以上勤務しています。ハザードマップの製作に関わること、避難所の開設運営をすること、警報発令時には防災警戒本部に参加しています。下の写真はわたしが徹夜で道路封鎖していたときに撮影したものです。
このサイトに掲載している内容は、わたし自身の体験を踏まえた「防災知識として知っておいてほしい情報」を厳選して掲載しています。
災害に直面した体験〜阪神淡路大震災と東日本大震災
20代のわたしは、近畿エリアの代理店を回るため、毎日8時間は営業車で高速道路を走り回る一般企業の営業マンでした。
ある日の朝、目覚ましより数分早く目覚め、立ちくらみのようなふらつきを感じました。
直後に震度5の地震。天井に跳ね上がる照明、立ち上がることもできない揺れに布団をかぶることしかできません。すべての電車が止まり、通勤すらままならない。これが阪神・淡路大震災でした。
テレビの報道で、被害状況が遅れながらも全貌が見えてきます。職場の先輩も神戸に住んでいたのですが、メールも電話も通じません。次にテレビを見ると、昨日も営業車で走った阪神高速が倒れていました。
その後、代理店の被災状況確認を含め、神戸まで何度も営業車で走りました。国道2号線は緊急車両専用道路となり、一般車両は海側である国道43号線か山手幹線と呼ばれる県道のいずれかに集中し、大阪・神戸間の往復だけで毎日8時間以上運転していました。
道路から突然吹き出す水道水、車では超えられないほどのアスファルトの隆起、倒れてしまって誰も手がつけられない墓石が散乱している歩道。1階部分が完全に崩壊して、2階の1室が玄関になっているマンションなどを毎日見ました。
携帯電話も通信規制が行われ、知人や友人だけでなく、職場の先輩や同僚も3日以上連絡がとれませんでしたでした。1ヶ月以上音信不通の人すらいました。安否すら確認できなかったのです。
実体験として地震の怖さは身にしみています。
そして今の職場に転職してから、東日本大震災が発生しました。わたしも陸前高田市で救援活動をしましたが、現地の凄惨さは筆舌に耐えません。
このような体験をもとに、防災に関する情報発信できる場がほしいと長年考えていました。実際に開設できて嬉しく思っています。
防災の基本は「事前の準備」と「おちついて、急ぐ」避難行動
防災の基本は、事前の準備です。
ほとんどの人が、事前準備に不足を感じていると思います。数年ぶりの大型台風接近の報道があると、初めて防災グッズを買い揃えたり避難所をネットで検索したりします。
しかし、ホームセンターに行っても土のう袋やブルーシートは売り切れ。断水になってから水を注文してもトラックは走りません。
避難も同様、「まだ大丈夫だろう」と思って、テレビの台風情報をじっくり見ているだけになりがちです。そうこうしてる間に道路は冠水し、すでに避難ができなくなっているのが現実です。
防災という言葉が気になったら、晴れた天気のいい日にホームセンターなどで必要なものを揃えてください。台風が近づいてきたら、練習のつもりで一度は避難所へ来てください。避難所に行けば、あなたの家族が避難所生活するときに必要なものがすぐに分かります。ぜひ、一度は避難所に家族全員で来てみてください。
あなたは何が何でも生き残らねばならない人
防災は、生き残るためのノウハウです。そして、生き残るのは自分のためだけではありません。
あなたが生き残るのは家族のためでもあり、あなたが無傷で生き残ることで、他の何人もの命を救うことができます。
どうか、体力を温存したまま家族と避難所へ来てください。そして、避難所で起こるあらゆる小さな問題解決に手を貸してください。案内板を立てるだけ、車椅子を押すだけ、ペットの避難エリアを管理するだけでも助かります。
あなたが生き残ることで、数千人の命が助かる可能性があります。何が何でも、あなたは生き延びなければならない人なのです。
あなたのために、家族のために、顔も知らない街の人達のために。結果、あなたが健康なまま、災害を乗り切ることにつながれば、皆が幸せになります。
このサイトでは、できるだけ現実的な防災知識を伝えることを目的としています。あなたとあなたの周りの人々に少しでもお役に立てることを願っています。
防災ブックマーク 管理者 たくす