災害が発生したときの避難方法は、災害別に決めておく必要があります。ハザードマップを参考に、浸水時の避難場所、地震時の避難場所、地域によっては津波の場合、噴火の場合も決めておく必要があります。
また、避難所へ向かう経路、移動手段、避難生活のスタイルも家族構成やペットの有無によって、あなたの家族に最適な方法を決めておきましょう。
わたしは、防災警報が発令されると防災本部へ行かなければなりません。しかし、自宅から防災本部へ向かう最短距離は、電車線路の下を通る幹線道路を通らなければなりません。
地震の場合は問題ありませんが、台風や豪雨の場合は道路冠水するため通行不能になります。反面、5分ほど遅くなりますが、冠水しない経路があるため、必ずこちらを通るようにしています。
もしも道路冠水する場所を知らなければ立ち往生したり、渋滞に巻き込まれて戻ることすらできなくなります。避難経路を決定しておくことが重要です。
浸水時の避難方法
台風だけでなく線状降水帯やゲリラ豪雨によって、短期間に雨が降るとインフラである河川の堤防や下水道管の能力を越えてしまいます。
堤防決壊による洪水(河川氾濫)と、都市型浸水(内水氾濫)では避難方法や避難場所を別に検討する必要があります。
暴風警報時の避難方法
暴風警報は、大雨警報よりも危険度が高く設定されており、学校等の休校判断基準になっています。
暴風ぐらいならと屋外に出てしまうのは危険です。お子さんや高齢者が外出しているならマイカーやタクシーなどで迎えに行くことが望まれます。
土砂災害の避難方法
長期間の大雨によって、地盤が緩むと発生する土砂災害。近年は山肌へのコンクリート打設や、地盤改良が行われていますが、放置したままの山林や旧基準で開発された住宅街などは危険をはらんでいます。
目に見えない形で大きな災害となるため、余裕を持った避難が必要です。
地震時の避難方法
地震時の避難では、道路の破断、土砂崩れによる通行不能道路、余震の発生などを考慮して避難方法を検討します。また、台風のように通過する災害ではないため、最悪の場合は数ヶ月から数年の避難生活となる可能性もあります。
火災時の避難方法
火災の避難は、まず現場から無事に脱出することが重要です。炎が小さい場合は初期消火が有効ですが、火事の種類や規模により一般人が消火できないことが多いと言えます。
火を消すよりまず「確実に逃げられる方法」を判断してください。
噴火時の避難方法
噴火は地震同様に、いつまで続くかわからない災害です。避難も長期間に渡る可能性があります。また、被害も噴石によるものから火山ガスに至るまで多種多様。活火山の近隣市民だけでなく、登山家やスキーヤーも知識が必要です。
竜巻発生時の避難方法
竜巻は暴風と同じように注意報が発令されるほどの危険な災害です。空高く伸びるごとに風速が加速するため、竜巻のように見えると思ったらすぐに避難します。日本では台風と同数近くが毎年観測されています。
雪崩の避難方法
ウィンタースポーツや雪山登山を毎年楽しむ人が増えていますが、雪崩にあう人が少ないため、多くの人がその恐ろしさを知りません。雪崩は雪だけが襲ってくるのではなく、枯れ木の枝や岩なども含んで襲ってきます。いざというときの避難方法を知っておく必要があります。