日本は地震大国です。一生のうちに何度も遭遇する地震の備えは必須の生活術。地震に対する防災知識を身につけて、備えておきましょう。
地震対策は火災・家屋倒壊・余震の3つ
地震対策は、家屋の倒壊、火災、長期間続く余震への備えがポイントになります。
- 家や家具の倒壊防止
- 火災発生の防止
- 余震への対策
家の倒壊防止は建物の耐震化や免震化です。耐震化や免震化には地盤改良が必要になる大掛かりなものから、建物の一部を改良するものまでさまざま。
耐震能力の有無を調べるだけの耐震診断でも数万円かかるので、市区町村のホームページで耐震診断補助金が出ないか確認することをおすすめします。
《参考》
東京都千代田区「耐震に対する制度」
地震発生時の防災行動とは
家屋の耐震化ができたとしても、家具などの転倒防止ができていなければ火災に直結します。
- コンロからの発火
- ストーブの転倒
- 仏壇のろうそく
- 電気ショート
- タバコ
わたしたちは重力があることを前提として日常を送っています。物はまっすぐ立つと思い、火を安全に扱っています。
しかし、地震は重力を上回る横揺れで、物を横にゆさぶり、床に落とします。
たとえ炎の始末ができたとしても、電子レンジや炊飯ジャー、洗濯機などのコンセントが引きちぎられてショートしてしまっても発火を抑えることはできません。
自宅からの火災を避けるために、いくつかのポイントだけでも注視しておきましょう。
地震発生時の避難方法
大地震が発生すると、道路そのものが破壊されます。車高の低い車では、アスファルトやマンホールの隆起で通行できない場所がほとんどだと考えておいてもいいほどです。
もちろん、倒壊した家やマンション、電柱、乗り捨てられた車など、さまざまなものが道路をふさぎます。一番確実な避難方法は徒歩ですが、避難所までの道路が通行できるとわかっているなら、車中泊避難がおすすめです。
ここでも、自治体が発信する道路封鎖情報などを受け取れるようにしておくことが重要になります。
地震発生後の生活再建のために地震保険の有無を確認
大地震が発生すると、自分の家であっても公的機関から立ち入り禁止建物に指定され、入ることができなくなる場合があります。
これは、倒壊の可能性がある家屋に持ち主が荷物を取りに来たとき、大きな余震によって倒壊してしまう可能性があるからです。
何より、倒壊している場合は更地に戻して新築するしか方法がありません。
- 自宅の解体費用
- 地盤改良費用
- 新築費用
- 完成までの生活費
- ケガなどの治療費
これだけの費用を準備できる人はなかなかいません。また、地震保険は火災保険の特約なので、古い火災保険や安い火災保険に入っている人は要注意です。
また地震保険は、建物だけの補償と、家具なども補償する家財保険が別にあることを知らない人が少なくありません。
地震保険に入っている人も、全壊で補償される最大額は減価償却後である現在価値の60%程度であることを知らないひとも多いのではないでしょうか。