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台風の防災基礎知識
台風は、暴風、豪雨、土砂災害を複合的に発生させる災害です。必要な防災知識は、暴風対策、豪雨対策、土砂災害対策それぞれの特徴です。
日本人にはなじみの深い災害ですが、十分な備えができていないのが現実です。ハザードマップを活用したあなただけの避難計画を立てておかなければなりません。
《参考》ハザードマップポータルサイト(国土交通省)
特に台風では浸水対策の知識が必須です。浸水は都市型浸水と呼ばれる内水氾濫と河川氾濫による外水氾濫に分類され、それぞれ防災に必要な行動が異なります。
また、あなたが住んでいる地形により防災準備も変わります。まずは住んでいるエリアの危険性を把握することが防災の第一歩となります。
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暴風の防災基礎知識
暴風は強風による看板や屋上設置物の飛散、倒木による道路の遮断、電線設備の破壊などを引き起こす危険な災害です。学校の休校基準が大雨でなく暴風警報の発令となっている通り、十分に注意すべき自然現象です。
台風の通過とともに大きな爪痕を残す暴風。外出を控えるのはもちろんですが、窓ガラスの飛散や停電に備える、屋外に置いているプランターや自転車の暴風対策など知っておくべき防災知識を解説します。
暴風は飛散物に注意するだけでなく、電線が破壊され停電になる可能性があります。停電になると、オール電化にしている戸建住宅だと生活がままなりません。
高層マンションやオフィスビルなどでは、水を供給する受水槽の電動ポンプが止まるため、屋上階の受水槽に水がなくなると断水になります。もちろんエレベーターも非常稼働程度となるため、買い物も階段利用となります。
暴風警報だからと安易に考えず、停電時の備えや断水時の備えを済ませておきたいものです。
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土砂災害の防災基礎知識
土砂災害は大雨や長雨により土中の含水量が増加することで発生する災害で、近年では広島や熱海地方のニュースが思い起こされます。土砂災害は目に見えない上に、台風が過ぎた後に発生することが多く、早めの避難と遅めの帰宅が原則です。
山肌が近い住居や、山に盛り土をして開発された新興住宅地などは要注意で、早めに避難所へ移動することが鉄則。
特に山間部に住んでいる方は、避難経路が土砂で通行不能となる場合があります。
土砂災害の発生条件は、長雨です。山に一定以上の雨量があったとき、山肌が摩擦を保てず雨で重くなった土が崩れ落ちることが土砂崩れの主要因。
土砂災害警戒区域は、市区町村の配布している土砂災害ハザードマップで詳細に確認することができます。災害ハザードマップが手元にないときは、スマホの防災アプリなどで確認しておきましょう。
道路が土砂で通行不能になると、孤立してしまう恐れがあります。
土砂災害危険区域内に住んでいたり、避難所への道路が土砂災害危険区域になっている場合は、台風が来る前に避難できそうな道路選びと、避難所選びを済ませておきます。
わたしの住んでいる京都府でも、源氏物語や平等院鳳凰堂で有名な宇治市で自衛隊が派遣されるほどの土砂災害が発生したことがあります。当時の災害担当者と話をしたとき「自衛隊ですら進めなかった道を、市の職員も一緒になって進みました」「まさかこんなそばで集落が孤立するとは」と語っていました。
土砂災害から身を守るためには安全なエリアへの引っ越しが確実ですが、先祖代々の土地を手放せない、子供の通学や自分自身の通勤事情から引っ越せない場合は、せめて避難すべき場所、タイミング、経路を決めておく必要があります。
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