防災の基礎知識は、災害の特徴、有効な避難方法、情報の収集方法、家族との連絡方法と膨大な知識が必要です。
災害や状況によって判断基準も大きく変わるため、覚えることは不可能。
災害別防災基礎知識
各災害の基礎知識ページが見られます。
防災準備で最重要なのは、ハザードマップなどの公式情報、市区町村の避難情報サイトなどをスマホにブックマークしておくことです。発災時は動揺しているので冷静な判断ができません。
また、有益な官公庁の防災サイトのリンク集も掲載しています。各ご家庭だけでなく、市区町村などの自治体職員の方も、避難所運営などの基礎知識としてぜひご活用ください。
防災基礎知識は本当に必要か
防災の備えは「自然災害を知ること」から始めます。地震・津波・台風・竜巻・噴火・雪崩など災害の種類によって備えておく備品や避難知識は異なります。
災害から完全に身を守ることはできません。自治体の防災対策も完璧ではありません。できる限りの防災知識を身につけ、事前の備えを必要最低限しておくことが重要です。
情報収集、災害時の行動方針、避難方法の検討、避難所位置の把握、防災グッズの用意など知るべきことを知り、備えるべきを備えるといった行動があなたと家族を守ります。
台風・豪雨・土砂災害(たいふう・ごうう・どしゃさいがい)
台風による被害は浸水、暴風、土砂災害などがあります。水害は都市型浸水と河川氾濫に分けられ、被害や避難方法は少し異なります。また、台風は暴風、土砂災害を伴うため複合的な知識が必要です。
地震(じしん)
世界中で発生している地震の20%近くが日本で発生しています。地震は津波を伴うこともあり、沿岸部に住む人は津波や高潮、土砂崩れとともに避難方法と避難経路を家族で共有しておきましょう。
さらに、日頃から家や職場での家具倒壊や脱出経路の確認が必要です。地震ではガスや電気火災が発生し、停電や断水なども発生するため、十分に防災準備をしておかなければなりません。
津波(つなみ)
津波は、地震や海底火山の噴火等によって発生します。津波警報は、地震警報とほぼ同時に発令されるので、情報取得には地震速報を受け取れる防災アプリや市区町村の公式LINEなどがあれば十分です。
しかし、津波は噴火や雪崩と同様に避難にはスピードが求められます。早ければいいというものではなく、避難先を決めておくことが最も重要な災害と言えます。
火災(かさい)
火災は、一般的な火災、薬品などのよる火災、漏電などによる電気火災の3種類があります。
火災の種類によって、火の消し方、避難方法が異なります。消火器はいくつか種類があるため、どんな火災に対応できる消火器なのか、消火器の使い方を知っているかといった基本的な知識は必須です。消せないと判断したら確実に逃げられるようにしましょう。
噴火(ふんか)
噴火といえば鹿児島県の桜島が有名ですが、世界中の活火山のうち10%弱が日本に集中しています。富士山の噴火予測も年々高まっています。噴火が発生したときは、火砕流、噴石、噴煙から一刻も早く逃れる必要があります。
竜巻(たつまき)
竜巻は暴風と同様に飛散物による被害が発生します。何もかもを空へ吸い上げたあと地上に落とすため、農作物だけでなく、車や建物の屋根、電柱などに大きな被害を与えます。避難の鉄則としては、無理に帰宅しないことです。
雪崩(なだれ)
雪崩は降り積もった雪が山肌を滑り落ちて発生する自然災害です。雪崩の雪には、大きな石や折れた木なども入り交ざっているため、土砂崩れと同様に危険な災害です。
雪山のそばで暮らしている人だけでなく、スキーヤーやスノーボーダー、雪山登山愛好家には必須の知識です。
防災準備は知識と行動
災害は非日常そのものです。誰もが初めて経験することなので、「知っていればもっと…」という思いになります。
このサイトでは、一般的な防災知識にわたしの災害対応業務経験を加えた内容を詰め込んでいます。時間のある限りで構いません、少しでも知っておいてください。ほんの少しの知識差が、大きな結果を生み出します。